年頭のご挨拶/2022年

年頭のご挨拶/2022年

謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。

2021年は、私達にとって力を蓄えた一年でした。新型コロナウイルスの影響が続く中、日本が、世界が見えない敵に向かって様々な対応を進めた一年でした。私たちも、変わるものと変わらないものを見極めて、本質的なことに絞り、自分たちのビジネスを磨いてきました。その結果の一つとして、第19回多摩ブルー・グリーン賞の最優秀賞を受賞いたしました。過去最多の153件の応募の中から選ばれたことはこれまでの取り組みに対するご評価として自信になりました。と同時に、受賞のその日からさらにビジネスモデルを磨いていくことを誓いました。

日本経済はワクチン接種の進捗と医療関係者の皆様のご尽力によって感染状況は落ち着いてきており、回復の兆しがありますが、まだまだ先行きは不透明です。新型コロナウイルスの影響はこれから様々な場面で顕在化すると思われ、働き方・所得・雇用状況の変化、社会保障・税制の変化など様々な要因が絡み、国民の生活がどうなるのか、消費需要がどうなるのかが見えるのはもう少し先のことになると思われます。

 

私たちを取り巻くビジネス環境

私達のビジネス環境にも大きな変化がありました。中国などでの急激な需要上昇に伴う原料高・材料不足、石油の高騰などの影響で商品原価は上昇の一途をたどっており、発注をするたびにコストが上がることが続いています。また、国際物流では特にアメリカのコンテナ港が史上稀にみる混乱に直面しています。輸出するコンテナ運賃は従来の何倍にもなり、それこそ5倍・6倍といった前代未聞の高騰となっています。さらにコンテナが港に着いても安心はできません。トラックドライバーの慢性的な不足があり、荷物が運び出せないこともあります。この状況は現在も続いており、まだまだ先が見えません。このように2020年代は、世界の生産・物流が混乱し、新たなバランスに移りつつある過渡期にあるのではないかと思っています。私たちは、どのような環境下でも変化に対応し、その時々に最適な生産・物流を組み、お客様に(時代に沿った)最適な提案ができるように取り組んでまいります。

 

事業の振り返りと展望

そうした中、私たちエムールは「眠りで世界の人を元気にする」というビジョンの元、2021年も各事業領域において伸長、前進させることができました。

国内EC事業

主要ブランドである「エムール」では、寝具から家具へのアイテム拡大が順調に進んでおり、インテリアでの提供領域が広がってきました。「エムールベビー&ファミリー」や「エムールねどっこ」といった専門ブランドも地力がついてきました。特に立ち座りを楽にするシニア向けの「エムールライフ」は順調に成長していると言えます。また、2021年にフルリニューアルした公式サイト「EMOOR」(https://www.emoor.jp/)は、寝る・くつろげるアイテムをより買いやすく・見やすくすることができ、お客様にとってより使いやすいサイトへ進化しました。このことにより、今後の成長への土台が出来ました。

海外EC事業

アメリカ・カナダでの販売を中心に、多くの困難がありながらも力強く成長しています。新型コロナウイルスの影響から国際的な交流が断たれる中、日本の文化をお届けし続ける意義は大きいと考えております。2022年は一層の発展が遂げられますよう、より多くのお客様に日本の良き文化をご提案してまいります。

睡眠関連事業

2013年より仮説と実証検証を繰り返して参りました睡眠事業は、新たな概念の構築に成功し、企業様との協業の案件が増加した一年でした。いよいよ2022年には可視化されたサービスとしてお見せできる予定です。また、日本睡眠学会第46回定期学術集会の一般演題で「女子プロサッカー選手と一般女性の睡眠・生活習慣の比較」に関する研究について口演発表いたしました。エムールの研究機関である睡眠・生活研究所の活動も引き続き行ってまいります。

今後は「睡眠環境」を整えることを目指したEC事業と、「睡眠生活習慣」を良くする睡眠関連事業、そして睡眠・生活研究所での活動との融業を目指し、真の「睡眠改善企業」となり、日本が世界に誇れるビジネスの形をつくれるよう磨いてまいります。

 

社会との繋がり

企業とは社会と共にあり、自然と社会に貢献すべきであると思います。私たちがこれまで取り組んだ、スポーツチーム(東京ヴェルディなど)や文化団体(一般財団法人舞台芸術センターなど)や教育機関(早稲田大学など)へのご協力は引き続き行ってまいります。コロナを発端としたリセット感のある今だからこそ思うのは、企業の最大の社会貢献は利益を出し、雇用を生み出し、納税することだと改めて思います。そして、それをなるべく長い期間継続することだと思います。そのためには、攻めることだけではなく、守りをしっかりとし、どんな環境下でも一定の成果が出る「強い会社」を目指していきます。私たちは創業以来、黒字経営を続けてまいりましたが、それは限定的・特定的な常識を避け、本質的な事実に基づいて判断してきたことにあると思います。ビジネスは純度の高い条件下では当たり前な結果が出るはずです。純度が下がり、結果が出ないのは、限定的・特定的な常識に影響を受けたときだと思います。これからも社会とは?人とは?歴史とは?という問いを忘れずに本質を見つめながら毎日の事業活動を行ってまいります。

弊社の社会貢献活動

 

新たな節目となる2022年ですが、変わらぬビジョンの追求と本質を貫く経営力で前進させていきます。本年も何卒宜しくお願いいたします。

2022年1月4日
株式会社エムール
株式会社スリープテクネ
代表取締役
高橋 幸司


本件に関する問い合わせ先
株式会社エムール
〒190-0012 東京都立川市曙町1-25-12 オリンピック曙町ビル9階
広報担当: 沢田 裕
Tel:042-595-6251 Fax:042-595-6253
Email:y.sawada@emoor.co.jp
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