2023.03.23

弁理士50年～佐藤辰彦先生の講演～

実施の背景

私たちエムールは、「眠りで世界の人を元気にする」というビジョンを掲げ、睡眠・寝室をテーマとしたブランド企業を志しています。真に実現するためには、10年・20年・30年と長期的な取り組みが求められると考えています。一方で、日々の仕事現場では短期的な処理や思考を優先してしまうこともしばしばあります。

そこで、当社の顧問であり弁理士として50年間、日本・アジアの知的財産戦略の発展に貢献されてこられた佐藤辰彦先生を講師に迎え、商品開発・事業開発の社員を対象に視座・視野を広げるための勉強会を実施しました。

佐藤辰彦先生のプロフィール

特許業務法人創成国際特許事務所会長弁理士。福島県出身。福島高専、早稲田大学法学部卒、同大大学院アジア太平洋研究科博士課程後期修了。1973年に弁理士登録、1986年に創成国際特許事務所を設立。日本弁理士会の総括副会長を経て2005年から日本弁理士会会長を務めた。アジア地域における知的財産に関する制度整備や専門家養成にも従事。地域知財活性化運動を提唱して支部体制を充実させ、地域の中小企業による知的財産の開発や特許取得の支援などに尽力。2007年より内閣府知的財産戦略本部有識者本部員として、日本の知的財産戦略の発展にも寄与した。

１９４６年　福島県福島市に生まれる
１９６７年　福島工業高等専門学校工業化学科卒業
１９７１年　早稲田大学法学部卒業
１９７３年　弁理士登録
１９９２年　日本弁理士会副会長
１９９７・９８年　弁理士試験委員
２００４年　日本弁理士会総括副会長
２００５年　日本弁理士会会長
２００７年～２０１１年　内閣府知的財産戦略本部　有識者本部員
２００９年　早稲田大学大学院アジア太平洋研究科博士課程後期修了（学術博士）
２００９年～１６年　　早稲田大学大学院商学研究科客員教授
２０１１年～　日本ベンチャー学会理事
２０１６年　韓国知財学会功労牌受賞
２０１６年　旭日小綬章受章
２０１８年　日本ベンチャー学会松田修一賞受賞
２０１９年　福島県外在住功労者表彰
２０２０年　広域関東圏知財戦略本部員
２０２２年　ふくしま知財戦略協議会メンバー
２０２２年　日中商標交流貢献賞受賞
２０２３年　弁理士登録５０年

時代ごとにテーマを決める

「大人になったらこうなりたい」これは誰しもが、幼少期に夢として描くものです。佐藤先生は、数十年を一括りとして修業時代・創業時代・成長時代・仕上げ時代と、各時代で実現、成し遂げると決めたテーマを持ち、逆算して行動してこられたそうです。「いつか、できたら」ではなく「なるべくしてなる」ように考え、実行する。私たちエムールも大局的な見地から逆算して、日々着実に成し遂げていきたいと思います。

喜んでもらいたい、期待を越えたい

佐藤先生の行動力の原点には、誰かの期待を上回って喜んでもらいたいという想いがありました。小学校時代は学校の先生、弁理士として駆け出しのころは所属していた特許事務所のボスやクライアント、期待を越えて様々な課題を解決し続けることで、解くべき課題は次第に大きくなり、弁理士会、地域、日本、アジア、世界と活動範囲も広くなっていきました。小さな課題を効率的に解決する現代におけるソリューションの捉え方とは一歩の大きさ、取り組みのスケールが大きく異なることがわかります。人の役に立ちたいという想いは、当社のメンバーも同じく持っていますが、どこかで行動や思考のブレーキをかけてしまっていることを気づかされました。

しっかりやれば助けてくれる人がいる

佐藤先生のお話にはたくさんの登場人物が出てきました。高次な問題をクリアしようとした際には、多くの方の力が必要になるということだと思います。「やると決めたら、不安はありません。やるだけですから。」と佐藤先生は仰います。多くの方が助けてくれるのは、佐藤先生がしっかりやり続けてきたからこそ、そして常に高い志を持ち続けているからだと受け止めました。

私たちのビジョン「眠りで世界の人を元気にする」は、日本やこれから少子高齢化社会を迎える世界各国にとっての大きな社会的課題の解決（QOLの向上、健康寿命の延伸）です。大局から逆算し、しっかりやり続けることで様々な方の助けも頂戴しながら、きっと実現し、誇れる会社・人生を後世に繋げていきたいと思います。