千葉大学人間生活工学研究室と新しい折りたたみ式ベッドの共同研究を開始

千葉大学人間生活工学研究室と新しい折りたたみ式ベッドの共同研究を開始

株式会社エムール(東京都立川市:代表取締役 高橋 幸司)は、身体的負担を軽減し安全性を高める新しい折りたたみ式ベッドの開発を目的に、千葉大学 人間生活工学研究室(下村義弘教授)との共同研究を開始しました。

共同研究の背景

少子高齢化社会の日本において、健康寿命の延伸やQOL向上は大きなテーマの一つです。高齢者にとって、床に敷いた布団で寝起きすることは足腰や腕に負担がかかり、その対策としてしばしば「ベッドを使用する」という選択肢がとられます。しかしながら、日本の住居は欧米諸国と比べて狭小であり、洋式ベッドを導入した場合、居室内の大部分をベッドが占有することになってしまいます。居室内がベッドで占有されてしまうと、ベッドの上での時間が長くなると加齢による筋力低下を助長し、寝たきりリスクが高まります。また、寛ぐことができない空間では精神的な休息が十分にとれません。このように居室環境は、健康リスクの高まりだけでなくQOL(生活の質)の低下にも影響があると考えられます。さらに、単身で高齢者向け集合住宅へと住み替えする高齢者も増え、限られた空間をいかに有効活用するかというニーズは増えています。

このような中、私たちエムールは折りたたみベッドに着目しました。従来の折りたたみベッドは開閉時の身体への負担が大きく、使用者に不安感を与える操作を必要としていましたが、これを解消するベッドを開発することで、「快適で空間有用性の高い寝室」の実現が期待できます。

共同研究パートナーのご紹介

千葉大学 人間生活工学研究室

下村 義弘 先生(千葉大学デザイン・リサーチ・インスティテュート教授)

【所属学会】

日本生理人類学会
日本人間工学会
日本デザイン学会
バイオメカニズム学会
日本内視鏡外科学会
日本口腔衛生学会
看護理工学会

【専門分野】

生理人類学、ヒューマノミクス、人間工学、バイオインタフェース、生理計測を用いた製品や環境のデザイン

空間有用性の高い寝室とは?

楽に過ごせる
立つ・座る・寝るといった動作が楽にできる、快適に過ごせる空間

空間有用性
寝具・家具を折り畳んだり、しまうことで、寝るだけでなく、寛ぐ(心も体ものんびりと楽になる、ゆったりとして休む)スペースが生まれる

共同研究の概要

「身体的負担を軽減し、安全性の高い折りたたみ式ベッドの開発」を目的とし、学会発表や知的財産権の取得も視野に入れながら、仮説設計、機構設計を経て、筋負担や心理面からの評価を行い、独自の機構開発を行ってまいります。

共同研究の未来

高齢者でも負担なく取り扱える折りたたみ式ベッドの開発で実現する「快適で空間有用性の高い寝室」により、日本の高齢者の暮らしは大きく変わる可能性があります。立つ・座る・寝るといった基本動作の負担低減は活動量の維持・増加に繋がり、身体的フレイル(※1)の緩和が期待できます。また、ベッドを収納することで部屋のレイアウト変更や気持ちの切り替えが容易になり、友人を部屋に招いたり、広がった空間でくつろいだり、趣味に没頭したりすることで、精神・心理的フレイル(※2)や社会的フレイル(※3)の緩和にも繋がるかもしれません。このように「快適で空間有用性の高い寝室」は、人々のQOL向上や要介護人口の抑制に繋がる社会的意義の高い重要なテーマとして捉え、専門家の皆様と共に研究開発に力を注いで参ります。

※1 身体的フレイル
加齢に伴う筋力低下、運動器の障害で移動機能が低下したり(ロコモティブシンドローム)、筋肉が衰えたり(サルコペニア)するなどが代表的な例です。

※2 精神・心理的フレイル
高齢になり、定年退職や、パートナーを失ったりすることで引き起こされる、うつ状態や軽度の認知症の状態などを指します。

※3 社会的フレイル
加齢に伴って社会とのつながりが希薄化することで生じる、独居や経済的困窮の状態などをいいます。

出典:厚生労働省「健康寿命に向けて必要な取り組みとは?100歳まで元気、そのカギを握るのはフレイル予防だ」


本件に関する問い合わせ先
株式会社エムール
〒190-0012 東京都立川市曙町1-25-12 オリンピック曙町ビル9階
広報担当: 沢田 裕
Tel:042-595-6251 Fax:042-595-6253
Email:y.sawada@emoor.co.jp
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