年頭のご挨拶/2026年

年頭のご挨拶/2026年

謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。

はじめに

2025年の日本経済は,高市政権の発足を受け、従来の景気循環対応にとどまらない「成長と安全保障」を意識した政策運営へと舵を切る一年となりました。積極的な財政政策のもと,国内投資の喚起や中小企業支援、先端分野への戦略的投資が打ち出され,日本経済の構造強化が図られています。

一方で,円相場や資源価格,国際情勢の不確実性など,外部環境の影響は依然として大きく,企業経営にとっては慎重な判断が求められる局面が続いています。こうした中で,短期的な変動に一喜一憂するのではなく,中長期視点での価値創出や社会的役割が,企業に一層求められる状況となっています。

世界に目を向けると,地政学的リスクや国際情勢の不確実性は依然として高く,分断と協調が交錯する複雑な状況が続いています。加えて,気候変動問題は各国で顕在化し,環境・エネルギー・食料を巡る課題は,経済活動と不可分なテーマとなりました。

その一方で,AIやデジタル技術の進化は社会構造を大きく変えつつあり,医療・教育・製造・物流など多様な分野で新たな可能性が生まれています。世界経済は不安定さと成長の芽を同時に内包する時代にあり,柔軟で持続可能な経営姿勢が求められています。

事業活動の振り返り

このように国内外で多くの課題がある中,私たちは単にビジネスを行うだけではなく,これらの課題に対して何ができるのかを真摯に考え,社会や世界に貢献できる企業を目指してまいります。

国内事業

2025年1月には,テレビ番組 有吉くんの正直さんぽ(フジテレビ系列)にて,エムール体験ショールーム青山が紹介されました。その後ショールームの利用者はありがたいことに増加し,2025年9月には立川・青山両ショールームの累計来場者数が3,000人を突破しました。単なる商品体験の場を超え,「寝る・座る」を起点としたフロネシス(実践知)を得る場として,エムールブランドの起点となっています。

 

2025年3月には JR東日本 が運営するJREモールへ出店し,北陸新幹線とのコラボレーション企画として高座椅子の先行販売を実施しました。発売後わずか3日で完売するなど,多くの反響をいただき,ブランド拡大に寄与しました。

さらに2025年8月には,りそな銀行 立川支店様内に「健康のための椅子体験コーナー」を設置させていただき,その後 三井住友信託銀行立川支店様,みずほ銀行立川支店様へと取り組みが広がりました。地域の方々にとって身近な場所で,エムールの価値を体験いただく機会が生まれています。

2025年10月には,エムール公式オンラインショップを全面リニューアルし,「寝る・座る・たたむ」の専門店として,より明確な価値提案を行うオンラインショップへと進化しました。

そして2025年12月には,新ブランドTATAMUの第一弾として,スマートスペースベッド「LUXIM(ラクシム)」の日本先行販売を開始しました。従来とは次元の異なる商品開発プロセスから誕生したこの製品は,エムールがお客様に対して「身体的貢献」と「空間的貢献」を行うことを示す,フラッグシップ的な存在です。この取り組みは今後も続いていきます。

 

海外事業

ここ数年,北米市場では社会情勢の影響を受け苦戦を強いられてきましたが,2025年に入り改善の兆しが見え始めました。

2025年4月にはイタリア・スペインへの出店,6月にはEU内西ヨーロッパ圏への越境販売を開始しました。さらに11月には,模倣対策を含む重要な知財戦略の一環として,カナダにおけるEMOOR商標登録が完了しました。

そして最も重要な取り組みとして,ドイツおよびアメリカにおいて,海外向け自社ECサイト『EMOOR Gloval Store』での販売を開始しました。海外事業は2014年から11年が経過しました。国内事業とは異なる多くの困難がありますが,粘り強く前進してきた社員一人ひとりの経験と力は,本物だと感じています。これからも着実に海外事業を前進させてまいります。

睡眠環境研究

2025年6月には日本睡眠学会,9月には 日本睡眠環境学会 にて研究発表を行いました。また,2本目となる原著論文「50~89歳におけるマットレスの寝心地に関する要因分析」が掲載され,これまで継続してきた寝心地研究の成果を社会に示すことができました。

今後も睡眠研究を継続すると同時に,「寝る・座る」のエムールとして,座るに関する研究にも取り組む計画です。研究活動は必ずしも企業活動においては効率的と言えませんが,社会の器としての責任,そしてビジョンへの矜持として,今後も継続していく所存です。研究成果は,企業のDNA,商品,サービスへと形を変え,必ずポジティブな影響をもたらすと考えています。

また,エムール睡眠・生活研究所所長である 神川康子 先生(富山大学名誉教授)が,富山市合併20周年記念式典において特別功労賞を受賞されました。長年にわたる睡眠教育・啓発活動と,生活・住環境分野での行政施策への貢献が評価されたものであり,私たちにとっても大変誇らしい出来事でした。

 

バリューチェーンの強化

エムールのバリューチェーンは,ビジョン・経営理念を基盤とし,ブランド/研究開発/商品開発/販売/物流/カスタマーサポートから構成されています。これらを支える経営管理/経理/人事/労務/システムなどの各機能も含め,全体として価値創出を支えています。

2025年6月には,東京・昭島市に物流拠点を集約した「EMOOR TOKYO BASE」を開設しました。これにより,東京発のブランドとして,ほぼ365日翌日配送を実現しました。大型寝具・家具における流通のあり方を変える,非常に大きな一歩であったと捉えています。

さらに12月には,カスタマーサポートにおける電話AIの運用を開始しました。人が担うべき部分と,AIによって温かく効率化できる部分を適切に分けながら,より質の高い顧客サポートを進化させていきます。

 

地域との繋がり

私たちは立川市,昭島市,八王子市,港区を拠点に事業活動を行っています。東京への思い入れは強く,発祥の地である多摩地域への貢献は必須であると考えています。2025年には,りそな銀行様、三井住友信託銀行様,みずほ銀行様の各支店に健康のための椅子「高座椅子」を設置いただき,地域の皆様への小さな貢献を行うことができました。また,これまで同様,寝具・家具の寄付活動も継続していきます。

一般財団法人舞台芸術センター・劇団四季 主催の「こころの劇場」東京公演への協賛,東京ヴェルディ,日テレ・東京ヴェルディベレーザとのコーポレートパートナー契約を通じ,スポーツ・文化を通した貢献を続けています。今後も立川市を中心に,多摩地域の企業・団体の皆様との協業を楽しみにしております。

 

貢献できる企業であり続けるために

日本社会は,世界からの影響を受けながら,複雑なグローバル化の中で変化を続けています。そこにはポジティブな側面とネガティブな側面が混在しています。重要なのは,それらを見極め,固執することなく,会社自身も流々と変化させていくことだと考えています。

私たちの根本は「眠りで世界の人を元気にする」というビジョンです。エムールの商品を通じてお客様に身体的貢献と空間的貢献を果たし,健康な生活を提供することを,これからも磨き続けていきます。

そのためにも,まずは社員一人ひとりが安心して楽しく働ける環境を整え,その充実感が取引先様やお客様へと広がり,より良い社会をつくる輪となっていくことを大切にしてまいります。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

2026年1月5日
株式会社エムール
株式会社スリープテクネ
代表取締役 高橋 幸司


本件に関する問い合わせ先
株式会社エムール
〒190-0012 東京都立川市曙町1-25-12 オリンピック曙町ビル9階
広報担当: 沢田 裕
Tel:042-595-6251 Fax:042-595-6253
Email:y.sawada@emoor.co.jp
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