年頭のご挨拶

年頭のご挨拶

謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。

2020年は、今までにない一年でした。言うまでもなく新型コロナウイルスによる社会や生活の変化は、私たちの日常だけではなく心まで変化させました。平成から令和へと時代の転換の矢先に、ここまで世界が大きく変わるとは予測できない事態で、今もその戦いの最中です。医療機関への圧迫も深刻ですし、多くの皆様が不安を感じながら生活を送っていらっしゃると思います。

ビジネスの世界では、飲食業・旅行業・観光業・レジャー産業など人の移動を伴う業界への打撃は甚大です。また、失業率の上昇や所得の低下などの影響で、経済の停滞が懸念され、消費需要の回復にはまだまだ時間がかかると思われます。

そのような中、EC業界(または通信販売業界)では、外出自粛や勤務形態の生活様式の変化などにより、顧客拡大につながりました。私たちのビジョンである「睡眠改善」は、業界こそまだ明確に形成されてはおりませんが、様々な業界からの新しい商品やサービスの誕生で話題には事欠かない一年でした。

私たちを取り巻くビジネス環境

私たちを取り巻くビジネス環境ですが、こちらも常に変化し続けています。引き続きECプラットフォーム様との複雑な関わり方やルール変更への対応、寡占状態にある物流大手企業様からの運賃値上げはここ数年続いており、通信販売業界にとって重要な経営課題です。製造業者様からは、中国の原料や人件費の高騰に伴う商品代金の値上げ交渉が頻発し、物流では世界的なコンテナ不足による停滞も懸念されています。このように、通信販売への需要の拡大とは裏腹に、それを取り巻くビジネス環境での難易度は増すばかりです。実社会でも格差問題が取り上げられますが、ビジネスの世界でもバランスが崩れているように感じます。悪化しすぎる前に、国や自治体などが主導し、調整を図らないと不均等なビジネス環境が形成され、正しい発展や新陳代謝が起こらなくなる懸念があります。

為すべきことを為す

そうした中、弊社は「眠りで世界の人を元気にする」というビジョンの元、社会の変化を敏感に感じて適応しながらも、自分たちのやるべきことを着実に行ってきました。2020年には、睡眠改善コンディショニングサイト「EMOOR TOKYO」を立ち上げました。これは従来のECというモノの販売だけではなく、ユーザーとの長期的なお付き合いを目指して、睡眠改善情報・睡眠改善コンテンツの提供、顧客情報をベースとした寝具の買い替えや改善のアドバイス提供など、モノとコトを融合させた新サービスです。2019年に立ち上げた睡眠改善事業のスリープテクネと合わせてエムールの未来を構成する「3.睡眠改善事業」に位置付けています。まだ、世の中の評価を受ける段階にはありませんが、概ね良い方向へ進んでおります。睡眠は寝具だけで良化するものではありません。もっと人の心や感覚要素といった複合的な現象の集合によって改善されます。このことが、私たちの目指すことであり、その本質を忘れずに真摯に取り組みたいと思います(詳しくは、井上達彦(2019)『ゼロからつくるビジネスモデル』東洋経済新報社, p.192-217)。

パートナーの皆様と共に世界の人を元気にできる会社へ

既存中心事業である「1.国内EC事業」「2.海外EC事業」は、順調に成長しております。社会の変化は、生活の変化、お客様の心の変化と強く相関しています。モノを売るというよりも人の心を知るところから出発して、お客様の役に立つサービスを日本だけでなく世界にも広めていく所存です。

2020年には日本だけでなく(日本では2017年取得)、米国でも寝具選択システムの特許を取得することができました(Emoor Co., Ltd.  Takahashi, K. Bedding item selection system and bedding item physical property recognition system. U. S. Patent 10,776,853 B2. 2020-09-15.)。このことにより、私たちのサービスが日本だけでなく世界に進む足掛かりとなったのは間違いありません。

そして、これらの事業の推進には、お取引先様、パートナー企業様の力なくしては実現できません。日本、中国、米国など様々な国の取引先様、パートナー様との連携を図りながら、これからの社会に必要とされるサービスを構築していきます。

企業は社会に貢献することが存在意義

最後に最も大事なことは、企業とは社会に貢献するべきであること。昨今ではSDGsやソーシャルビジネスの文脈で語られますし、それ以前では、弊社も掲げるCSVやCSR、1980年代ではフィロンソロピ―やメセナ活動などもありました。しかし、本質的には「企業は社会に貢献することが存在意義である」ことは有史以来、変わらないのではないでしょうか。弊社は今後も自社の商品やサービスを通じて貢献すること、また、スポーツや文化団体、地域社会への貢献を継続して行ってまいります。

弊社の取り組み

激動が予期される2021年ですが、正しいビジョンと確実で勇気のある行動で立ち向かえるものと信じています。

本年も何卒宜しくお願い致します。

 

2021年1月5日
株式会社エムール
株式会社スリープテクネ
代表取締役
高橋 幸司


本件に関する問い合わせ先
株式会社エムール
〒190-0012 東京都立川市曙町1-25-12 オリンピック曙町ビル9階
広報担当: 沢田 裕
Tel:042-595-6251 Fax:042-595-6253
Email:y.sawada@emoor.co.jp
LATEST NEWS