年頭のご挨拶/2024年

年頭のご挨拶/2024年

謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。

この度、2024年1月1日に発生した能登半島地震の影響により、被害に遭われた地域の皆さまに心よりお見舞い申し上げます。一日でも早く平穏が訪れますよう、心よりお祈り申し上げます。

はじめに

2023年前半の日本経済は、2022年後半から続く回復がされたという報道がありました。しかし、あまり実感はありませんでした。2023年後半は物価高や海外経済減速などのマイナス要因から経済の停滞感があります。私たちが頻度高く購入する日用品の値上げにより、買い控えを体感された方もいらっしゃるのではないでしょうか。円安は輸入企業にとっては厳しい状況が続いています。価格だけではない、社会に必要とされる様々な要素を各企業は求められることになります。

世界に目を向けますと、昨年から続くロシア・ウクライナ情勢だけではなく、イスラエル・ガザ情勢も起こり、悲しいニュースを目にしない日はありません。世界の問題は、環境・紛争・格差・医療・人権・災害など多岐に渡り、企業としてだけでなく、世界市民としても常に考えていかなければなりません。私たちはビジネスだけをしていればいいとは考えておりません。ビジネスという仕組みを使いながら、これら世界の問題に対して貢献できるようにする視点と志を持って取り組みます。

事業概況

エムール国内事業においては、コロナウィルス前後の変動や円安の影響がありながらも堅実な成長が出来ました。自社サイト、各ショッピングモールともバランスよく成長できました。中堅、若手社員を中心に総合的な運営力が向上したと思います。

商品開発

商品開発においては、3DCADソフトを導入、プロダクトデザイナーを採用し、商品開発のレベルアップを行いました。後述する研究開発や知財戦略と合わせた総合的な商品開発力は、今後も成長が見込まれます。研究開発やその前提となる顧客調査、品質検査は地道な作業です。しかし、だからこそ真の価値を生みだす商品が生まれると信じています。このような本質的な取り組みに共感する方の求人応募は全国から増えています。本格的にモノづくりから販売まで、さらにブランドつくりや海外展開までを体験できる会社は、特に東京では稀有だと思います。どうしても都会は無形ビジネス(金融、ITサービス等)が中心です。東京で生活しながらモノづくり、ブランドつくりができるエムールは貴重な存在だと自負しています。志が高く行動力がある方、是非一緒にやりましょう。

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研究開発と知財戦略を組み合わせた商品開発

 

組織の成熟

商品開発と密接な工程である、品質検査・商品撮影・コンテンツ制作も成熟し、レベルが上がってきました。社員の成長には目を見張るものがあります。発注・物流管理やカスタマーサポートにおいては専属チームだけではなく、横断的な改善に取り組み、精度が高まってきていると感じます。しかし、全ての仕事に言えることですが、慢心することなく改善し続けることが大事です。そのことを弊社の社員は理解しています。常に向上心を持ち、前進をしていきますのでご安心ください。

体験ショールームでの顧客対応は全社員が行っていますが、常にお客様の深いお悩みやお考えを伺える環境です。ショールームは、お客様に体験や情報を提供するだけの場ではありません。自分たちが「何のために仕事をするのか」を自問自答できる機会をいただける場でもあります。このことで、仕事をしていく上での迷いは減り、誰のために、何を改善すべきなのか、が明瞭になります。

完全予約制ながら毎月多数のお客様がご来場

 

寝室空間に関する専門メディアサイト

4月には新しいメディアをオープンしました。『日本の寝室と寝具』というWebメディアです。エムールは単に寝具を提供するだけではありません。寝具を含む寝室空間を快適にすること、つまり睡眠環境を良くすること、快適に過ごし健康でいただくことを目標にしています。それに関する知識や情報を提供するメディアとしてつくりました。一部、ショールームでのお客様のお話も掲載しており、読み応えのある内容です。エムール睡眠・生活研究所の所長でもある神川康子名誉教授のコラムはわかりやすく秀逸です。宜しければご覧ください。

寝室と寝具に関する専門メディア

海外事業

エムール海外事業においては、国内事業とは異なる様々な課題を抱えながらも、担当社員による持ち前の対応力により乗り越え、順調に成長が出来ました。アメリカでの事業開始からちょうど10年が経ちます。これまでの経験の蓄積が、ポジティブな結果に繋がっているかもしれません。若手リーダーを中心に組織としても成長過程にあります。2023年2月にはEU(欧州連合)の商標登録が完結しました。これは、欧州でのEMOORの存在を法的に示すものです。実証においては、2022年7月に販売開始したドイツに続き、2023年7月に販売開始したフランスで欧州2か国目となります。これで、アメリカ・カナダ・ドイツ・フランスの4か国となりました。各国のお客様の睡眠環境に貢献できるように、真摯に取り組んでいきます。

エムールのビジョン「眠りで世界の人を元気にする」

エムールのビジョン「眠りで世界の人を元気にする」

睡眠関連事業

睡眠関連事業についてです。4月にはプルデンシャル・グループのソナミラ様との協業が始まりました。「食・運動・睡眠・お金の総合的な健康づくり」を目指すソナミラ様の志に、睡眠分野で貢献できるように取り組みます。睡眠関連事業においての協業は、医療機関、大学、企業と多岐にわたります。重要なことは協業いただける会社・団体様から見たときに、エムールが信頼のおける会社かどうかです。今後もしっかりと研究開発やサービス開発に真摯に取り組みます。そして、協業先企業様との良い相乗効果を生み、対象顧客への貢献ができるように取り組みます。

 

内部統制の強化

内部統制も改善の取り組みを行っています。業務の効率化とそれを支えるデータ管理、財務の即時性・正確性の向上、ITリスクマネジメントなどです。少人数精鋭の会社だからといって性善説で阿吽の呼吸でやるわけにはいきません。事業領域の広がりとともにリスクは拡大していくものです。それに対応すべく、内部統制の強化は必須です。ここまで書いたように弊社の社員は優秀で宝です。だからこそ統制を行うべきところは行って残念なミスが起こらないようにしないといけません。まだ道半ばですので、今後も継続的に取り組みます。会社は成長ステージにあり、多くの意義ある挑戦をしています。中々ご縁がうまくつながるかは分かりませんが、是非ご興味がある方はご応募ください

知的財産戦略

知財戦略は現在も弊社の中核です。デロイト トーマツ弁理士法人の佐藤辰彦先生を顧問に毎月の打ち合わせを重ね、事業の進捗確認や知財の進行を行っています。また、弁理士の先生をお招きし、意匠法や不正競争防止法に関する勉強会や講演を行うなど社内のレベルアップにも努めました。6月には、千葉大学との共同研究開発を開始しました。人間工学の観点から既存の商品を見直すことで、今までの業界の常識を超え、かつ利用者に便利なものを実現できるように進めてまいります。

 

研究開発

9月には日本睡眠学会日本睡眠環境学会での研究発表を行いました。私たちが販売する寝具や家具は、利用者の心理や身体にどのような影響を及ぼすのかについては長期的な課題です。10月には関連する特許を取得しました。本特許は、寝具の使い心地(寝心地)に関する評価データと寝具の物性データを組み合わせることで、消費者にとって使い心地の良い寝具情報を提示するシステムです。本特許により、実際に寝具を寝試しできない環境のお客様であっても、客観的かつ科学的な情報をもとに自分自身に合った寝具選択を支援することが期待できます。学会発表を通じた研究開発活動と特許こそが、弊社の成長の源泉にあると思います。科学的なデータに基づき丁寧に事実を積み重ねる。科学的かつ論理的な理解をしながら、利用者には伝わりやすい実践をしていく。この繰り返しで真理に近づいていくと考えています。業界に対する危機感もあります。短絡的に情報収集をし、理解したと思いこむことや、根拠が薄いAI風のブラックボックスで全知全能のような提示を利用者に行うことは、提供者側にも利用者側にも様々な危険をはらみます。やはり基本的な学習や、地道な研究、尊敬すべき先人たちの知恵、そして自分たちの経験など複合的に捉えて、商品や情報サービスとして利用者に提供すべきだと考えます。

チェ・ゲバラは「革命家にとって第一の義務は、教育を受けることだ。」と言いました。真実と嘘が混在している世の中だからこそ、変革するためには、科学的に立証された知は救いになると思います。私の体感ですが、科学技術の発展に反比例して人間が短絡的になっていると感じることが増えました。科学技術の進化は経済的、時間的、身体的に効率化することがありますが、だからといって人間が進化しているわけではありません。科学技術の進化で人間の学習や思考を怠けて良いわけではないのです。今後は学習し、本質的なことを志向できる人(会社)とそうでない人(会社)で差が開いていくのではないでしょうか。

 

社会貢献活動

社会貢献活動では、5月に足立区クライフコートフェスティバルに参加させていただきました。障がい者の方がスポーツや運動に取り組む機会を創出し、長期的な健康促進を目的としたスポーツイベントです。このような機会をいただくことで、視野が広がります。障がい者、高齢者、一般の方、それぞれの特徴があります。その理解を深めていくことで、多様な生活スタイルに対応した商品開発やサービス開発に繋がります。このような社会貢献活動は引き続き進めていきます。このイベントは東京ヴェルディ様とのご縁から参加に至りました。その東京ヴェルディ様が12月2日に行われたJ1昇格プレーオフで勝利し、見事に16年ぶりのJ1昇格を果たしました。エムールは、12年間スポンサーを努めさせていただいています。その12年間で、多くの関わりを持ち、多くの人との出会いと別れがありました。これまで多くの人が尽力した一つの大きな成果に立ち会えたこと心から嬉しく思います。東京ヴェルディの選手、監督、コーチ、スタッフ、株主、関係者の皆様、また何よりサポーターの皆様、本当におめでとうございます。

社会に必要とされる企業を目指して

2024年も、引き続き沈黙の地殻変動が続くと思われます。しかし、私たちは、ビジョンに向かい長期的な視点で臨む姿勢は変わりません。2024年は、特に周囲に惑わされずに「本質を捉えた実行力」と「使用者にとっての心理的価値・身体的価値の追求」を行っていきたいと思います。

社会に必要とされる会社にしていくのは難しいことでありますが、最もやりがいがある仕事でもあります。この様な想いを持って今年も挑戦していきます。

本年も変わらぬご愛顧、ご指導ご鞭撻のほど、何卒宜しくお願い致します。

 

2024年1月4日
株式会社エムール
株式会社スリープテクネ
代表取締役
高橋 幸司


本件に関する問い合わせ先
株式会社エムール
〒190-0012 東京都立川市曙町1-25-12 オリンピック曙町ビル9階
広報担当: 沢田 裕
Tel:042-595-6251 Fax:042-595-6253
Email:y.sawada@emoor.co.jp
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