Kaori Otomo
Engineer
リードエンジニア
Kaori Otomo

 

 

 

 

INTERVIEW
できることが増えていく

どんなプロジェクトに携わってきましたか?

入社してからしばらくは、ECサイトの運営に従事してきましたが、大学在学中に睡眠の研究を行っていた経緯もあり、睡眠学会での口演発表準備や、実証実験のサポートなどを経て、睡眠関連サービスの開発プロジェクトにアサインされることが増えた…ような流れだったと思います。Webサービスを開発したり、アプリを開発したり、法人向けサービスのバッググラウンドシステムを組んだり、エンジニアとして参画するシーンが多かったですね。

印象に残っているプロジェクトはありますか?

そうですね…どれもなかなか大変でしたが、睡眠習慣改善をサポートするスマートフォンアプリの開発ですかね。睡眠計測自体は私が入社する前から、研究開発が進んでいましたが、エムールが内製で開発するスマートフォンアプリとしては初だったと思います。睡眠計測もしたい、スケジューラ―機能も欲しい、ポイントも貯まるようにしたいと、サービス企画設計からあったら良いなというものをとにかく突っ込んだアプリでした。今思えばどれだけ難しいことにチャレンジしていたんだと(笑)

つくってみてどうでしたか?

とくに時間がかかったのは、睡眠計測ですね。スマートフォンのジャイロセンサーを用いた睡眠計測アルゴリズムを採用したのですが、近似値が出るようにジャイロセンサーからの収集データを演算させては試すということを繰り返したのですが、気が遠くなるような工程でしたね。共同研究をしていた先生にご相談しながら、何とか形になったときは嬉しかったです。また、これは現在の開発に活きていることでもありますが、「機能を盛り過ぎない」という教訓を肌身で感じました(笑) ただ、こうやって今は世に無いものを自分たちで何とかして形にしていくというノリというか文化は好きなんですよね。やったことが無いことがほとんどですので、1つのプロジェクトで得るものはたくさんあります。技術はもちろんなんですが、顧客のインサイトだったり、色々なことがすべてエムールの中に残ります。

現在の取り組みにどう繋がっていますか?

繋がってますね。こうして日々、睡眠サービスと向き合い続けていること自体に大きな意味があると感じています。例えば、スリープテックという言葉がバズっていた数年前は、睡眠が測れるだったり、いびきが記録できるといったような技術が注目され、独り歩きしていたような印象があります。今、私たちが行っていることは、お客様が実際にどう使うのか、どんな魅力的なサービスが生み出せるかという商品開発です。エムールは創業以来、ずっと顧客価値を深く洞察して商品開発をしてきました。アプリやWebサービスもやっと同じ目線で取り組むことができるようになった、そんな風に整理しています。様々アウトプットしてきたことで、地に足がついたというか、アウェイからホームに帰ってきた感じです(笑) 睡眠サービスはまだ未開ですので、お客様にとって新しい体験をお届けできるチャンスが大きい領域だと思います。営業や企画からはきっとまたこうしたい、ああしたいという難題が来ると思いますが、というかすでに来ていますが、できないことをできることにするのが、私の役割だと思いますので、これからもチャレンジ&アウトプットを続けていきたいです。